船中、秘境の村、首都の高級百貨店…と舞台を変えてきたシリーズ、
4作目の今巻ではとうとう、主人公たちが日々を暮らす学園で事件が起こる。
村に映画を見に出掛けた一弥とアブリル。怪奇映画の背景に既視感を覚えた2人は、
やがてそれが学園の片隅に不気味に聳える時計塔であることに気が付く。
その頃ヴィクトリカは、偶然頭上に落ちてきた一冊の本を開いていた。
凝った作りの飛び出す絵本、それは伝説の錬金術師、リヴァイアサンの回顧録だった。
本の中のリヴァイアサンから挑戦を受けたヴィクトリカは、渋々推理に乗り出す。
村に伝わるアフリカ人の奇妙な歌、入る者の感覚を惑わす時計塔の謎とは…
今後の続編にも影響してくるであろう人物名などを散りばめつつ、
史実の事象を絡めながらの謎解きはなかなか楽しめました。
今までの3冊のトリックが簡単過ぎたのは、徐々にハードルを上げつつ
読者をミステリの世界に引き込むための準備だったのかな〜と。
今巻もそんなに難しい謎ではないので、私を含むミステリ初心者でも大丈夫。
謎解きで引っ掛かったのはリヴァイアサン…血の跡とか無かったの?
ちょっと残念だったのは緊迫のシーンでのひらがなの多用。
p219『…借りるだと?くるかもしれないしこないかもしれない、未来の…』
ここは「来るかも知れないし来ないかも知れない」ではダメなんでしょうか?
ひらがなが続くと物凄く興を削がれるのですが…他にも数ヶ所ありました。
そして1作目から思ってましたが、冒頭の登場人物紹介って必要ですかね?
推理小説のお約束といえばそれまでなんですが、この人数の少なさで、似た名前も無く、
しかも「謎の人物」とか書いてあると少々鼻白んでしまいます。