1968年に結成され70年にプロデビューし、74年9月に解散コンサートを迎えるまでの約4年間に発売された12枚のLP(実質は11枚)と15枚のシングルから、代表的と言える24曲が収録されています。若い世代の方で初めて聴く方に是非お勧めしたい内容ですし、よくご存知の方も満足される選曲だと思います。
大好きなグループでしたが、1974年に惜しまれて解散しました。歌われた音楽は全く古さを感じさせませんし、今なお輝きを放っています。今聴いてもその音楽水準の高さは群を抜いています。メロディもハーモニーも歌詞も三拍子揃った愛すべき曲を残したグループは、他に類をみないです。フォーク全盛の時代のグループですが、日本的なものと世界のポップスを日本語で歌うという幅広い音楽性が持ち味でした。ニューミュージックの先駆として、J‐POPの先駆けとして、その輝きは今なお色褪せておりません。
グループ解散後に後藤悦治郎と平山泰代の「紙ふうせん」と、新居(山本)潤子、山本俊彦、大川茂の「ハイ・ファイ・セット」に分かれる事になりますが、収録曲から目指すサウンドの違いが出ていますし、その両方の個性の集合体が「赤い鳥」の魅力でした。
彼らが作詞・作曲した音楽も収められていますが、彼らのイメージを確立させた山上路夫作詞、村井邦彦作曲というベストの組み合わせによる楽曲からは、新しい時代の音楽を創り出すのだという矜持すら感じ取れるでしょう。編曲も村井邦彦、川口真、瀬尾一三、深町純、そして渡辺俊幸という若い才能が結集されたわけで、サウンドの新しさも彼らの魅力を増していました。
あの名曲「竹田の子守唄」も収録されています。サッカーの応援歌として蘇った彼らの代表曲「翼を下さい」と「竹田の子守唄」との両面で71年2月5日にシングルとして発売されました。今思えば、豪華なカップリングでした。100万枚以上売れて大ヒットしたのも当然でしょう。「翼を下さい」の英語盤「I Would Give You Anything」がラストに収録されていますので、聴き比べるのも乙なものです。
「誰のために」「忘れていた朝」「河」「赤い屋根の家」「美しい星」「まつり」「窓に明りがともる時」「祈り」など珠玉の名曲が収められています。