[Blu-spec CD] の表記がないのを見るのと別物で、けれど、読み応えがあったのは、ディレクターを担当していた方のほぼすべての収録曲のレビューが6ページにわたって掲載されていることです。
当時小学生だったわたしが感じた山口百恵の10代半ばでのデビュー時からのイメージといえば、同期でトリオとしてマスコミにとりあげられていた、明るいイメージ強かった桜田淳子とは対象的な「なにやら影のあるアイドル歌手」といった印象で、当時小学生だったわたしのクラスで、どちらのファンか聞かれたことがありました。5曲目の「ひと夏の経験」(作詞:千家和也)での、きわどい歌詞がかなりマスコミなどでも話題になった事を鮮明に覚えています。当時の山口百恵の10代半ばという年齢を考え、そして、今よりもモラルの厳しかった時代にあってまだあどけない少女だった山口百恵が、どこまできわどい歌詞の本当の意味を知っていたのか謎めいているところが凄い。
現在で、山口百恵といえば、阿木曜子&宇崎竜童の歌詞・曲の世界をイメージする方が多いと思うのですが、今大人になって聴くと、山口百恵のデビュー曲から、阿木&宇崎に変わるまでの作詞家・千家和也の描く歌詞の情景と情感そして、恋や愛に揺れ動く少女の心であり、まっすぐな気持ちで好きな相手を求める若さゆえの大胆さに強く魅了されました。そして、当時の山口百恵の年齢を考えるとこのCDに収録された千家和也の歌詞の世界を構築できている山口百恵の凄さをいまさらながらに感じます。また千家和也の歌詞の作曲にたずさわっていた都倉俊一の功績も大きかったと思います。
このCDに収録された千家和也の作詞の曲のすべてが好きですが、特に「冬の色」、「湖の決心」、「ささやかな欲望」(CDのレビューでは、この歌で格段と歌唱力がよくなったそうです)がお気に入りで、ディスク1ばかり繰り返して聴いています。