紀里谷監督×時代劇で、タイトルが石川五右衛門でなくGOEMON。
と言う事で、大体の方は内容が、非現実的なCG漫画である事が、安易に想像出来るかと思います。
なので、時代錯誤な設定や衣装は、タイトルの通りと言う事で納得できるかと思います。
基本的に評価が散々な映画ですが、その理由の大元は、底の浅い物語展開と、質量感がないCG、と言ったひとつひとつの失点の積み重ねが、「方向性は分かるけどもっとどうにか出来なかったのか?」と、常に観客に違和感や疑問を抱かせてしまう不快感や疑問感の為です。
もっとキャラの生活観があれば・・・・
もっと丁寧な時代考証や解説があれば・・・・
もっとCGを使う場面を絞って効果的に活かせば・・・・
鑑賞中に付き纏うこうした不快な時間が、本来は爽快感溢れる娯楽活劇であるべき内容に水を差してしまっています。
家庭用ゲームでもハリウッド並のCGが提供されるCG全盛期であり、戦国時代ブームで作品中の元ネタ(史実)を知る方も増えている、そうした昨今なので鑑賞者の多くが、素人が頑張って作った本格的カレー、のような物足りなさを覚え続けるのです。
なので、好意的に鑑賞し、及ばないまでも意欲作だと納得できれば、不足を感じる点を鑑賞者自身が補填していくことで、十分に楽しめる作品だと思います。
現在の日本映画界でこうした意欲的な実験作が製作されるのは稀有な機会ですので、第二、第三のハリウッドにも負けない娯楽作品の牽引となる作品であって欲しいとも思います。
ただ、個人的には総じて980円、1日に使えるポケットマネーから出せる値打ちかな、と。
また映像美のブルーレイだと、よりCGに質感がなくて、補填する量を水増ししなくてはいけないので、あしからず。