辻信一氏と他9名の方々による、「GNH(国民総幸福度)」についてのこの提言集。
実にためになりました。
シュマッハーの学校のサティシュ・クマール氏や、最近注目されつつある「ラダック・懐かしい未来」のヘレナ・ノーバーグ=ホッジ氏をはじめ、自分はお名前は存じ上げなかった(失礼)日本の方々の主張も秀逸で、それぞれの持論のエッセンスを濃縮した形でまとめられており、読み応え十分です。
「戦争で使われるナパーム弾も、核弾頭も、警察の装甲車もライフルもナイフも、子どもたちにおもちゃを売るための暴力を礼賛するテレビ番組」も全てがGNPに含まれており、
一方、
「国の富を測るはずのGNPからは、私たちの生きがいはすっぽり抜け落ちている」というケネディの言葉の引用から始まるこの書。
経済危機の今こそ、多くの人々の手に取られ、味読されるに値する好著です。
自分はこの本から、たくさんの小さな希望、指針が見えてきた思いがあります。何度も読み返しています。