かつてない「リアル」さで、目の肥えたサッカーファンからも支持されるコミックの22巻。
ETU監督の達海を心の師と仰ぐ佐倉率いる山形との戦いが決着、そして主力・ベテランが欠場する中でチーム力の底上げが試される川崎戦へつながります。
私は2年ほど前、とあるJ2チームと関わりを持つことが出来、「J」業界のイロイロをつぶさに知ることが出来たのですが、小さなチームの編成・スポンサー獲得の難しさや、過去の監督とのドロドロした遺恨、チームごとに存在するレジェンド的選手と語り草になる試合、チームを率いる人物次第でがらりと雰囲気が変わること、広報さん(若い女性が多い)と選手とのふざけ合い、ぶら下がり取材、シーズン途中で移籍・加入する選手の苦悩と決断、古参・新参入り乱れてのサポーター同士の確執、ひと癖もフタ癖もあるチームマスコット(笑)、そして何と言っても、試合においてピッチ上・ベンチ同士で展開される熾烈な駆け引き! ……などなど、このコミックに書かれていることがまさしくリアルに展開されていて驚くばかり。
いや、逆だ。作者サイドがみごとに取材して、ここに再構成しているのですね。
その巧みなストーリーテリングに舌を巻くとともに、魅力あるキャラクターを次々と生み出し、躍動感たっぷりに描ききるツジトモ氏のチカラに脱帽です。
この展開のスピードで行くと、1シーズン終了時に全巻完結、ということになるのかな?
とにかく次巻が楽しみで仕方ない作品です。今回も文句なく☆5つ。