楽しみにしていた2巻でしたが、裏切られませんでした。
短編集とはいえ連作ものなので、本編であるリストランテ・パラディーゾと
GENTE1巻を読んでからの方が、設定は分かりやすいと思います。
実はリストランテ〜の発売当初は、
絵柄とリストランテという舞台設定に惹かれたものの、
書店のポップが「老眼鏡紳士萌え」となっていて、
買うのを躊躇していました。
でも読んでみたら、物語としても楽しい作品でした。
レストランを舞台にした群像劇の洋画を見ている気分になります。
性格を含めた人物設定が、漫画の類型というよりは洋画的。
この物語の主役たちは、みな中年以降。
「紳士萌え」なんて煽られているけれど、
実は魅力的な女性の物語でもあるなあと思いました。
特にこの巻はリストランテの(元)女性シェフが格好良かった!
また、リストランテのオーナーの奥さんとその親友の間柄も素敵です。
少年少女(〜働きマン世代)が主役の物語だと、
「恋に落ちて失恋して」「何かに挑戦して失敗する」というのは、
人生でたった1度きりの大問題で、失敗したら終わりという扱われ方をしがちです。
(それはそれで魅力的で、好きです。)
だけどこの物語は、経験豊富でそれなりに苦い思いを味わい、
またそれを味わうことは決して特殊な事じゃない、ということを理解し、
人生というものを一歩引いて俯瞰することを覚えた、大人達が主役。
だから、そのあたりの扱われ方が、離婚後の男女関係などを含めて、
少年/少女漫画とはひと味ちがう魅力に溢れていました。
魅力的な癖のある絵柄と趣味性の高い話ではありますが、
慣れてしまえば、様々な人が楽しめる間口の広い作品だと思います。
とりあえず、次回作が待ち遠しい!