彼らの音楽性は良い意味で、
昔からのヴィジュアル系ファン
そしてネオヴィジュアル系ファン
双方に受け入れられると思います。
Vo:yo-kaの作り出すメロディラインは
どこか懐かしさ、哀愁、退廃的な世界観をもっていて黒夢、Laputa、ROUAGEに通づる所もありますが、それらをもっとメロディアスに進化させて聴かせてくれます。
いったいこの人はいくつ引き出しをもっているのかと思う程、繊細で流れるような曲をバリエーション豊富に表現しています。
メインコンポーザーはGt:佳衣なのですが、
彼の作る原曲はyo-kaあってこそ光り輝くものだと思います。
PV撮影もされたリード曲のTERRORSは思わず拳をあげてしまうようなノリやすいテンポで淡々とA、Bメロが続きサビで突然叙情的になり静かなる情熱と美しさを持っており、まるで映画の幕開けのような曲です。
シングル曲でもあるInperial coreはこれぞまさにヴィジュアル系の王道とも言うべきマイナーコードの速いテンポに乗せながらメロディもyo-ka節全開の最強メロディアスと退廃的な歌詞で曲調もとても聴きやすく、魅せてくれます。
二つの傷跡は初期のDIR EN GREYを彷彿とさせる歌モノ曲で、出だしのサビから引き込まれるようなyo-kaの美しい歌声と切ないかしが特徴です。
DEAR RULERは彼等の掲げる独裁的な野望と現代人を風刺したような歌詞が特徴で、シャウトで激しいですがサビはとても聴きやすくライヴでやったら盛り上がること間違いなしです。
禁止録は捻じれるようなギターリフと怪しさを兼ね備えた曲です。怒涛のように畳み掛けてくるyo-kaのメロディをバックがしっかり支えておりとても高度な技術が用いられた印象で、ライヴバンドのDIAURAだからこそ、この曲を表現できるのだと思います。
アナザゲイトは疾走するテンポに太いメロディはまるでthe GazettEのよう。yo-kaのシャウトやファルセットを使った表現は絶品で二段階あるサビから最後は嘆き悲しみを秘めて終わる演出も最高です。終始身体が自然と動いてしまうようなノリの良い曲です。
残月の灯はyo-kaが感情的に歌い上げる極上のバラードです。古き良きとはこの曲を聞けば一発で理解できると思いますよ。どこか懐かしく激しく絶望感に満ちています。最後の大サビはyo-kaの心の叫びのような気がしてとても感情がこもっています。
Lost Novemberは後にPVも作成されましたが、作詞作曲yo-kaで究極の歌モノです。疾走するメロディに切ない中にもどこか前向きになれる歌詞で素直に『とても良い曲』と言えます。ヴィジュアル系というジャンルを知らない人にも是非聴かせたい曲です。個人的にシングルカットされても良いと思える程このアルバムの中でも最高の作品になっています。
an Insanityはライヴだけを意識して作られた曲だと思います。聴かせるところはしっかり聴かせ、激しく狂うときはとことん激しく。この曲は後者の方ですがそういうメリハリの効いた曲作りが出来るのはDIAURA最大の魅力です。
サビはとても壮大で開放的なのが好印象でした。
ラストを飾るEVERはこれまでのDIAURAには全く無かった曲で、また一つ彼等の引き出しを増やすきっかけになった曲とも言えるでしょう。
この曲は単体で聴くよりアルバムとして最後に聴けばよりその世界観を感じることができると思います。
作品通して全く気を抜いていない、全てが洗練された完成度でSE含め11曲あるのにあっという間に聴き終わってしまいます。良い意味で飽きがこないのです。
彼等の繰り出す壮大な物語は全てのヴィジュアル系ファンに堪能してほしい、ヴィジュアル系ファン以外にも聴いてほしいと思います。
買って後悔は絶対しないと思います!