GE発展の小史であるとともに、ウェルチ流の経営哲学や戦略、組織改革の流れを時系列で一気に読み解くことができる。リポートの副題は、当初の「株主への手紙」から「株主および従業員への手紙」に、さらに「株主、従業員、そして顧客への手紙」へと変わっていく。ウェルチ氏の発想が経営の世界的潮流をリードしていた証だ。
1988年度のリポートでは過去最高の業績を誇示しつつも、株価の上昇という新たな課題を即座に設定し、後の戦略の礎となる「市場制覇」「小規模と大規模の融合」という原則を打ち出す。また翌年には画期的な職務改善策「ワークアウト」の概念を明確に示している。GEグループ30万人の従業員に対し意識改革を鼓舞する言葉は毎年繰り返され、96年度、「シックス・シグマ」導入による品質改善戦略へとつながる道筋も明らかになる。
ウェルチ経営の入門書に適している。
(日経ビジネス 2001/11/12 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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