よくある子供向けの知育ソフト……かと思いきや、妙に毒々しい言動の主人公や、それに振り回される個性的な登場人物たちのかけあいは大人が見ても楽しく、一部の会話は明らかに「大きなお友達」層を狙っていたりして、ただのファンシーなゲームでは終わらせない。
ストーリーもカラっとした明るいノリで手軽に楽しめるが、終盤の意外な展開や、謎めいた主人公「さぁたん」の正体などには誰もが驚かされるはず。これをただの「幼児向け」という先入観でスルーしてしまうのは非常にもったいない!
画面に表示される指示通りに線を引いて色を塗っていく「お絵描きパート」は自由度がほとんどなく、作業的というかミニゲーム的で、一生懸命塗ってる途中で勝手に先に進められたりして、ちょっと詰めが甘いかな、という感じはする。もちろんコレは本来のターゲット層である低年齢層に配慮したシステムなのだろうが、もう一捻りあってもよかった。
だがストーリーの「先」が気になってついついプレイしてしまうような魅力はあります。そういう意味でも、このシステムの手軽さはなかなか有効に働いていると言ってもいいんじゃないでしょうか(後半の難易度はなかなかのモノですが)。
本編自体は短めだけれど、クリア後のオマケ要素もそこそこにあったりして、値段相応には遊べると思います。暖かな雰囲気と、ちょっとだけ毒を孕んだ独特の世界観。値下げされた3DSと合わせて買うソフトをお探しの方は、ぜひこのゲームを手に取ってみては?