一年戦争から三年後を描いた宇宙世紀シリーズOVA作品。
昨今では当たり前になったガンダムVSガンダムの元祖とも言える作品であり、主人公がニュータイプではなく、さらに民間人でもないという珍しい作品でもある。
その中身は、ただひたすらにリアル。
来るべき初陣に備えて訓練に励む新米軍人達の基地を突如として襲う、熟練のジオン兵が駆るMS。やられていく仲間達、初めての実戦に戸惑い怯える兵士、彼らをよく指揮する熟練兵、そして力及ばず訪れる敗北。各員がその場その場で行い得る最善を尽くしても、それでも尚及ばない。葛藤し、悔い、それでも前へと進む主人公。
そこには進化した人類も最強のMSもなく、ただただ普通の域を出ない人間達がそれぞれ最善を尽くしたドラマがあるだけです。地味かもしれない、しかし、だからこそ訴えかけてくるものが確かにあります。
当時としては最高水準の技術を駆使したであろう緻密なメカニック、駆け引きが駆け引きを呼ぶストーリー、誰もが驚愕したであろう終盤に登場する両軍の大型兵器。そのどれもが記憶に残る見事な作品です。
DVDケースは折りたたみ式、作品を紹介する冊子のおまけ付き。それでこの価格なら、十分に元はとれると思います。