TS物好きとして、「とりあえず揉んでみた!」というサブタイの勢いの良さに惹かれて買ったのですが、大外れでした。
主人公の少年が女性になる理由が宇宙人のトラブルに巻き込まれて死にかけ、本人の体を再生するまでの間、脳を別の体に入れておく必要あるというもの。そしてその体で地球上での争い事に関わっていく、ってあれ?「鉄腕バーディー」?。まずココで本作への不安の芽が・・。
で、この主人公「とりあえず揉んでみた!」なんてノリの良さは皆無で、女子トイレも更衣室も恥ずかしがり、「着替えの時だって自分の身体を見られない、風呂に入って体を洗う時だって目を瞑って」しまい、妹と風呂で体が触れあった事を「記憶から抹消したい」と、どうしようもなく煮え切らないヘタレです。
そして、TS物を期待する読者にとって致命的なのが、頻繁に男に戻ることです。初めはストレスがたまると男に戻るとかだったのが、最後にゃ敵と戦う時は男になるというかクライマックスシーンがずっと男のまま、何?これ変則変身ヒーローものだったの?どうせなら女の子のままで戦闘シーンにしてよ!、と失望と共に読了しましたよ。
なお、お話全体は、何の工夫も新味もない、ありがちな感じものです。特筆すべき点は特にありません。
ちなみに作品中、主人公が女性なのは計191ページ、男性になっているのが計129ページというバランスです。
男部分多すぎ。
この男性部分の割合が多い構成からも、作者のやりたいことと、このタイトルで買ってみた読者の期待(「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のラインアップからいろいろ見えますよね!)とのすれ違いがご想像いただけるかと。
これから本書を購入検討される方は、よくお考えくださいませ。