9・11以降、ハリウッドのポップコーンムービーは深刻さを売りにすることが多くて、
暗〜い鬱展開が増えました。コミック原作だろうがゲーム原作だろうが鬱展開にすることが
大人っぽい感じ、と信じこむ様は、かつて日本のアニメが通ってきたのと同じ道筋に思えます。
しかしこのところ、アメリカ人は再び弾けるような軽い感覚を求めているらしく、
能天気な時代のエンタメに戻ろうよ、という作風が少しずつ増えてきたように思います。
新作の「スタートレック」もそうだったわけですが、
この「GIジョー」も、スターウォーズのようないい意味でのポップコーンムービーに回帰しています。
とにかくアクションとスペクタクルで押しまくり、ダレるところのないテンションの高さ。
本当に楽しいです。
この種の映画にリアリティ面で難癖をつけるのは趣のない行為であり、
鬼の首をとったように「あんな日本があるか」と言い出すのは、そもそもこの映画向きの鑑賞者ではありません。
なら映画に出てくるカイロ、パリ、ワシントンは現実に近かったですか?
カイロのピラミッドは大昔の漫画のように人里離れた場所にあるように描写してありましたが、
現実との違いを知っていることなど大前提で、ファンタジーを楽しむのがこの作品です。
惜しいのはクライマックスからややこぢんまり感が出た(敵基地のセットがGIジョー側より小規模のせいもある)のと、
昨今にありがちな続編意識しすぎの終わり方です。
もっとちゃんと終わらせればいいのに。面白ければ、変な引きをしなくても続編はちゃんと観ますよ。