1994年10月8日、中日×巨人のセリーグ優勝をかけた1戦は「国民的行事」とまで言われる一戦となりました。野球とは「筋書きのないドラマ」と称されることが多いですが、この年のジャイアンツの優勝へのシナリオは綿密な調査と分析、そして心理戦によるものであるということが分かりました。
一見、純粋なスポーツマンの技の勝負のようですが、プロ野球、ことジャイアンツにあっては何とも形容しがたい真っ黒なものがその裏に蔓延していることが分かります。
人間同士の政治的な駆け引きや、国民的スターとして、今もなお痛々しいまでの姿でファンの声援に応える長嶋「終身名誉監督」の存在意義、そして「V9」の功罪・・・
『週刊現代』の記事でこの本を知り勢いで購入しましたが、一人の野球バカとして純粋なスポーツエンターテインメントとしてプロ野球の世界が浄化・再構築されることを願ってやみません。今年のジャイアンツの不振の原因が分かる一冊として、ジャイアンツファンの皆さんにこそ読んで頂きたい本だと思います。