チックとエディの相性の良さは既に実証済みだが、50年前のビル・エヴァンスの一員のポールを加えたトリオが昨年5月NYCブルーノートに2週間出演した時の演奏から選曲された充実の2枚組。
ビル・エヴァンスが録音した曲や未発表曲A5だけでなく、パーカー&ガレスビーで有名なB1、さらに本トリオ3人それぞれの自作曲(例えばチックのA9)等を交え、単なるトリビュートの枠を超え、ヴェテラン3人が目指したさらなる探求(ファーザー・エクスプロレイションズ)が結実した美しい作品だ。
根底にあるのは三人三様のビルへの思い。それを反映してか、チックのピアノはシャープでありながら優しく、エディ(無伴奏ベース・ソロも披露する)とポールのヴェテランらしい持ち味も発揮されており、最近の一連のビル・エヴァンス・トリビュート企画のトリを飾るにふさわしい逸品だ。
なお、このセッションで録音されたワルツ・フォー・デビーは、PIANISTというタイトルのCDに収録されています。