83年発表、通算8作目のオリジナル・アルバム『フロンティアーズ』。
大ヒットした前作『エスケイプ』と並び、ジャーニーの代表作に挙げられる本作。
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」「オープン・アームズ」など、
メロディアスなバラードが数多く収録された前作に対し、
本作はニール・ショーンの重く鋭いギター・リフに
ジョナサン・ケインのきらびやかなシンセサイザーを交えた
ハードなロック・ナンバーが多く並びます。
それに呼応するようにスティーヴ・ペリーもドスの利いた迫力ある歌声を聴かせます。
しかし、ジャーニーの代名詞とも言える美しいメロディ・ラインはここでも健在です。
前作の延長にも思えるバラードの名曲「時への誓い」も見逃せませんが、
メインとなるのは表題曲や「セパレイト・ウェイズ」などのロック・ナンバーなので、
全体的にハード・ロック色が強い作品と言えます。
そのため、前作に比べると若干聴く者を選ぶようにも思えますが、
その分ハード・ロックが好きな方は前作以上に気に入るはずです。
実際、本作を最高傑作に挙げるファンはかなり多いです。
また、個々の楽曲は前作にも匹敵する完成度の高さを誇ります。
それに、前作よりハードになったとは言え、メロディはこれまで通り親しみやすく、
耳当たり良いシンセサイザーの音は作品にポップさを加えているので、
『エスケイプ』でファンになった方にもオススメです。
表題曲「フロンティアーズ」の独特の疾走感は『エスケイプ』では味わえないカッコよさがあります。
さらに他の作品同様、本作も2006年リマスター。
クリアな音質もさることながら、抜群の音圧の強さに圧倒されます。
紙ジャケはE式シングルジャケット仕様、内袋、カラー・ブックレット、書き下ろしライナー・ノーツ付き。
また、本作にはそれ以外に冊子タイプの“1983年の”ミニチュア・カレンダーも付いています。
“2007年”でなく“1983年”なので、ご注意を(笑)。