初めて聴いたのが、この作品で、次がライブアルバムでした。このバンドの特徴は何と言っても、変拍子の多用と予測不可能な展開にあります。さらに演奏が正確かつしなやかで、強靭なので、恐ろしいことに、難解な曲調の楽曲でも明るくファンキーに聴こえます。彼らは、楽曲の文学性、物語性とかを聴かせるバンドというよりも、高度で複雑な演奏パフォーマンス(要するにヨーロッパの伝統的な古典芸能)そのものを聴かせる(見せる)バンドでしょう。でも演奏重視とは言え、ジャズロックという言葉でかたずけられてしまうほど単純なグループではありませんので、念のため。その意味では、同じ英国のプログレでも、ジェネシスやイエス、キングクリムゾン、ましてやピンクフロイドとは全く異なるカテゴリーのバンドですので、同列に論じるのは無理があろうかと思います。やはり70年代前半の作品が凄いので、まだ聴いたことがない方は、ライブアルバムから入ってみてはいかがでしょうか。