タイトルに「セッションズ」となっていますが、決して「落ち穂拾い」的なものではありません。
69年にテリー・マニングの協力でソロ・アルバムとして発表するために録音されたものです。96年に
『1970』というタイトルで一度、発売されていますが、その時はリミックスされていたものを今回は
マスター・テープをレストアしてオリジナル・ミックスのまま収録し、その後の編集盤に分散して収
録された同セッションの音源を全て纏めてあります。
経緯としては、アトランティックから、まず「Free Again」のみシングル発売契約を提案されるも、
「俺はアルバム・アーティストだから」とアレックスが蹴り、その後ビーチボーイズのブラザー・レコ
ーズとの契約を画策するも進展せず、ビッグ・スター結成により、お蔵入りとなったものです。
ボックス・トップスと地続きな南部R&B/ソウルの1、2、3、4(1や2のアレンジはバーズみたいだし、
管楽器も入ってませんが曲はソウルだと思います)、ストーンズ的な6、11とカバー8、ブライアン・
ウィルソンの影響濃い5、9、19、バーズっぽいカントリー・ロックの7、10、ビッグ・スターのアル
バムに入っていても全く違和感無い12、20、と曲はどれも粒揃いです(13だけはスタジオでの「遊び」
という感じですが)。アレックスの「ソロ・アルバム」としては、後年の「よれよれ」な所が全く無いと
いう所だけ見ても、実はこれが一番出来はイイと思います。