そんな妹のために、兄の啓示を受けるべく、ゾーイーは久しぶりに兄の部屋に足を運ぶ。戻ってきた彼は理路整然とフラニーの過ちを指摘していく。「目の前で行われている宗教的な行為(母親はなんとかチキンスープを食べさせようとしている)に気づきもしない人間が、信仰の旅に出て何の意味があるのか」など、ゾーイーの口を借りて伝えられるシーモアの言葉にフラニーは…。
服装や言動の緻密な描写が暗示する登場人物たちの内面、すれ違っていく男女の心、フラニーが神経衰弱に陥っていくまでの心の動き、妹を救うためのゾーイーの奮闘、そして、死してなお絶大な影響力を持つシーモアの思想など、読みどころの多い作品。(小川朋子) --このテキストは、 マスマーケット 版に関連付けられています。
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5つ星のうち 5.0
影響を受けた本,
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レビュー対象商品: フラニーとゾーイー (新潮文庫) (文庫)
自分が今していることがいったい何のためにやってるのか、そういうことを考えて嫌になったときにこの本に出会いました。 ゾーイーやシーモアの言っていることの意味は今も半分すら理解できていないような気もするけど それでも自分の行き方に影響を与えた本だと思う
62 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
救いのようなもの☆,
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レビュー対象商品: フラニーとゾーイー (新潮文庫) (文庫)
ぼくはこの本を、暴問の太田が推薦していたのがきっかけで手に取った。ぼくは誰が見ても、無学な学生で、この本を読むのにも辞書を傍らに置いてないと読めなかったし この本に書いてあることを、全て理解できたわけではないのだが それでもこの本には感動した。 読み終わって、本気になって何かをすることの正当性というか、それを保護するお守りをもらった気がした。 だからこの本は、そのまんま、周りの環境に不満がある人に最も読んでほしいです。 (ただし、ぼくの解釈が正しい保障はない)
76 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
幸せになれる,
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レビュー対象商品: フラニーとゾーイー (新潮文庫) (文庫)
グラース家のフラニー(末っ子)とゾーイ(下から2番目)の話。例えばAさんがいて、Aさんは読者モデルでたまに雑誌に出たりするのを、自慢に思ってます。そのまま自慢するんならかわいいもんだけど、ぜんぜん自慢に思ってない振りをしてるのね。「こんなこと別に普通のこと」って装うことで、二重にかっこつけるわけ。 Aさんが、近くにいたときどう反応します? 1.Aさんの策略にまんまとはまり、「Aさんかっこいいわぁ」と素直に感心する。 2.Aさんの偽装を敏感に嗅ぎ取り、「あほか、こいつ」と軽蔑し不快感を感じる。 3.Aさんに不快感を感じる自分に対し、不快感を感じるという、無限地獄に陥る。 Aさんはいっぱいいて、下手すると周囲の人みんなにそれを感じちゃうかもしれない。 全員をそんな風に思うとき、止められない不快感がやってきて、 でもそんな風に思う自分も、何かしらの自負心があって、 結局自分も一緒じゃん、っていうドロドロ感が襲ってきて、 同時に、周りを軽蔑してる自分の心の狭さに、自分て人間失格だと涙するかもしれない。 そんな状態のさらにひどいバージョンになったのが、フラニー。 そんなフラニーの気持ちは痛いほどわかってて、それでも、どうにかして慰めようとするのがゾーイ。 フラニーもゾーイも好き。二人とも「あと一押しで崩れちゃいます」っていうギリギリのとこにいるのに、一生懸命。すごく必死にしがみついてる。優しさを持とうとしてる。そんな風に思えた。特にゾーイは、自分がだめな人間だとヒシヒシと感じながら、もがいても無理だと感じながら、それでも もがいて もがいて もがいてる。 読後になんとなく救いが感じられ、幸せになれるような気がする本でした。
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