深く、静かに沈みこんでいくような美しい音楽でした。教会で、一人でパイプオルガンの演奏を聴いているような雰囲気です。是非、夜一人で聴いてほしいと思います。静かに過ごしたい時、一人になりたい時、落ち着きたい時にお薦めです。
「フォードランディア」というのは、フォード社の創始者ヘンリー・フォード氏が、アマゾンに建設した大規模人工都市の名前だそうです。タイヤを作るためのゴム農園や工場、従業員の為の住宅等があったのですが、アメリカ式の住宅や食事等を無理やり現地に持ち込んだ為に現地の従業員の反発にあい、結局フォード氏はその土地を手放したそうです。
そのエピソードにインスピレーションを得て作ったのがこのアルバムだそうです。1920年代に作られ、1945年に売却されたということなので、わずか30年に満たない間しか存在しなかった都市、ということになります。儚いもの、滅びゆくものといった印象が、このアルバムにも実際のフォードランディアにもあります。アルバムの全編に漂う寂寥感は、おそらくそこから来ているのでしょう。
エングラボルンが気に入った方は、迷わず購入して大丈夫です。