著者は現在も米国のコネティカットでヘッジファンドを運用している現役バリバリの運用者です(NYの大学院で非常勤講師をしているそうです)。
毎月こつこつと限定的な損を積み重ね、なるべく稀に大きく儲ける(Out of the money のオプションを買い、滅多に無い市場のショックで儲ける)運用哲学は常識では考えずらく、納得できたとしても実行し続けるのは極めて難しい手法です。この運用方法は金融業界で用いられる確率論の限界を見越した運用で、裏を返すと統計的手法に頼るリスク管理への警告です。なぜそのような限界があるのか、そして運と実力の違いは何か、などについてKarl Popper に心酔する哲学好きな運用者が運用と人生について哲学した本です。