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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ビジネス界の確率論の荒唐無稽さを冷笑する,
By bluepasta (Brooklyn, NY USA) - レビューをすべて見る あらゆる例証を持ち出しながらも、特にしばしばビジネス界に蔓延する誤った確率論の荒唐無稽さを冷笑するのは、ウォールストリートの経験が長かったためでしょう。長年のトップトレーダーたちを、単に運が良かっただけと切り捨て、彼らがいつしか必ず大損をしていく様を描きながら、そうした事態にまつわる誤謬や心理をつぶさに描いていきます。 中でも「黒い白鳥問題(今までに見た白鳥がすべて白だったからと言って、黒い白鳥が存在しないことにはならない)」や、「キーボードを叩く猿たち(ランダムにキーボードを叩かせれば、名作ができる可能性はゼロではない)」などの比喩を使った解説は非常にパワフルです。新聞等で見かけ、どこかおかしいと感じながら、明確にその問題点を見出せなかった議論に対して、新たな視座を提供してくれます。 議論が幅広すぎて、ところどころ付いていくのに骨が折れますが、あのパッと電球が点くようなひらめきを感じるには最適の本です。くりかえし読みたい一冊です。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現役の変人ヘッジ・ファンド・マネージャーの独り言,
By 毎月こつこつと限定的な損を積み重ね、なるべく稀に大きく儲ける(Out of the money のオプションを買い、滅多に無い市場のショックで儲ける)運用哲学は常識では考えずらく、納得できたとしても実行し続けるのは極めて難しい手法です。この運用方法は金融業界で用いられる確率論の限界を見越した運用で、裏を返すと統計的手法に頼るリスク管理への警告です。なぜそのような限界があるのか、そして運と実力の違いは何か、などについてKarl Popper に心酔する哲学好きな運用者が運用と人生について哲学した本です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
推奨,
By
レビュー対象商品: Fooled by Randomness: The Hidden Role of Chance in Life and in the Markets (ペーパーバック)
不確実性科学の専門家であるTaleb教授による啓蒙的著作。興味深い事例とともに投資のパフォーマンスとランダム性の虚実を語る秀作である。著者は、学生時代にフランス語で教育を受けたようである。使用するボキャブラリーや文体が平均的なアメリカ人学者とは一味もふた味も違うように感じられた。その点が、本書の魅力でもある。学生諸君やビジネスパースンにも一級の教養書として推奨したい。教養ゼミなどでこの本を使用するのも有益であろう。しかし、Taleb氏のような博覧強記の学者が書いた本を自信をもって解説するには、教える側にも相当の重荷になりそうだ。
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