PERIDOTS約1年ぶりのニュー・アルバム「Follow the Stars」。
前作はバンドサウンドを活かしつつ、タカハシコウキらしい負の感情やシビアな歌が光る充実作だったが
今回は基本的にバンドサウンドでありながらも精錬でポップな音像にシフト
それによってより統一性が出てきて、アルバムとしては前作以上の完成度で聴かせてくれる力作になったと思う。
前作はどちらかというとシビア方面の作風が目立つ作品である種の重さも含んだ内容でもあって
それを考えると今作はポジティヴな感情も惜しみなく出して、
より人間らしいアルバムに仕上がってるかな、と。
「Teenagers」や「EXPO」のような軽やかで光に満ちたポップソングもあれば
「海と塵」や「異常気象」のような寂しさが際立つ曲も同列に存在していてその陰と陽のふり幅も面白いし
流れも練り込んで作られてると感じるので割とスムーズに聴けるのがミソだったり。
1st以上にアルバムらしいアルバムになってるので、その点でもタカハシコウキの歌が好きならどっぷりハマれる一作だと思います。
タカハシコウキは有り体な希望も歌わなければ、分かりやすい絶望も歌わない
その真ん中をずっと探ってるような面白いシンガーだと思う。
暗いけど暗すぎない、肯定はするけど無責任な言葉は決して含ませないその絶妙なバランスに惹かれると共に
声の求心力も高く、一度気に入ればずっと聴きたくなるくらいの中毒性があると思う。そしてそれは代替が利かないものでもあって。
孤独な心や寂しい感情に沁み込んで、スッと楽になれるような、そんな歌が一時間たっぷり詰まっています。
その上で更に聴き込みたくなってしまうクオリティの高さも流石。こういう作品を待ってました。満を持しての傑作。