彗星のように突然現れた新人、LEO今井のメジャー・ファースト・アルバム。
エキゾチックで艶やかな、最近ではあまりいなくなったタイプの新人である。
この作品に限らず彼の作品はニューウェイヴとロックを取り込んだシティ・ポップスというのが
個人的に感じた印象。また歌い方に関してもかなり独特というか個性的で
ちょっとひきつったような変わった歌い方なのだ。最近TVやラジオで流れてることもあるが
CDでちゃんと聴くとますますその強い個性を感じることが出来る。
そして楽曲に関しても彼独自の世界が展開している。まず日本語と英語を組み合わせた
タイプの詞を描いているのだが日本語詞のセンスがとにかく凄い。
よくこんな言葉を普通に使うなあ!というような大胆な言葉選びが目を引く。
サウンドに関しては、とにかくメロ重視というか、淡々としたA〜Bメロから一気に
サビで爆発するタイプの曲が多い。特に「I will know your name」という曲が象徴的。
また「karaoke」という曲ではサビで「え?」と思うような言葉が出てきたりする。
歌詞カードを読むのもこのCDの楽しみの一つになっていると思う。
またサウンドワークは前述のような感じだが全体的に重厚で聴き応えのあるアレンジに
なっている。ど真ん中のロックではないが、ロック好きもこれは好きになると思うし
もちろんポップス好きにもアプローチ出来る作品に仕上がっている。
個人的に「Metro」という曲の混沌とした感じが好み。この曲は結構異色なロックナンバーで、
それもそのはずあのZAZEN BOYSのメンバーとタッグを組んだ曲なのだ。
これがまた彼の世界観と見事にあっていて、非常にいいコラボになったかと。
ちなみにこの曲の歌詞に出てくる「有楽町の女郎花〜」というフレーズがお気に入り。