このアルバムは本物のアメリカンポップミュージックです。今聞いても新しい。ローラニーロの向かい隣にいるキャロルキングが親しみやすいメロディと旋律でみんなで一諸に口ずさめるのに対して、ローラはピアノに向かって自分と外の世界を対峙させ歌うという、日本人にはとっつきにくい感じがするのですが、いま40年前のこのアルバムを聞くとこのほどよさについ心が口ずさんでしまいます。本物が忘れ去られる今の時代にちょうどいい。特筆すべきはCBS時代の録音よりバックのサウンドがやわらかく、上品で丸みがあり、さすがverve,MGMのサウンドです。ロックが時代の主流になりかけていたころの力強くデビューした若きローラニーロのすばらしいプレゼントです。長生きをしてほしかったなあ、本当に残念です。