「Final Cut Studio」には「Final Cut Pro を使ってみる」という小冊子が
付属していますが、これはこれで一応の学習にはなるものの、
これだけでは「Final Cut Studio」という盛りだくさんの統合ソフト
パッケージを使い始めるにあたっても充分とは言えないでしょう。
一方で、「Final Cut Studio」には映像編集の基礎の基礎から
非常に詳しく書かれた説明書がHTMLファイルとして付属しています。
こちらは内容が濃く、深く、本当に勉強になるものですが、全てを読もうと
思ったら数千ページ(?)にも及ぶもので、とりあえず一度「Final Cut Pro」、
「Motion」、「Color」、「Soundtrack Pro」、そして「DVD Studio Pro」を
一通り使ってDVDビデオに仕上げてみたい、という初心者には不向きでしょう。
この本は、そんな、とりあえず「Final Cut Studio」のソフト群を一通り使って
DVDビデオに仕上げてみたい、という初心者にピッタリの本だと言えます。
「Final Cut Pro」だけでなく、「Motion」や「DVD Studio Pro」についても、
それぞれ1チャプターを費やして、そこそこ使えるように解説してくれます。
個人的には、「Final Cut Studio」購入の一大要因であった
画調補正(カラー・グレーディング)ソフト「Color」の使い方についての
解説が「Final Cut Pro」での色補正作業の解説に付け加えるような形で
数ページしか無いのが非常に不満ですが、一般的な捉え方では
「Color」の優先度が「Final Cut Pro」、「DVD Studio Pro」、
「Motion」、さらには「Soundtrack Pro」より劣るであろう事は
致し方の無い所なので、もとより、あまり期待してもいませんでしたが・・・
「Color」は、使いこなす事が出来れば、映像を見違えるように
美しくしてくれる可能性を秘めたソフトなのですが、使い方がややこしそうで、
「Final Cut Studio」ユーザーでも、そもそも使っている人が少なかったり、
あるいは、この作業に関しては別のソフトを使ったりというケースも多いようです。
何とも、もったいない話ですが、使い方が分からないのでは仕方ありません。
この本と同等のボリュームで「Color」の使い方だけを徹底的に解説した
「Color スーパーリファレンス」なんていう本があったら・・・と思います。
追記
雑誌「ビデオSALON」で知られる玄光社から「Final Cut Pro 実践講座」
という、同じく「Final Cut Studio」のチュートリアル本が出ています。
こちらの「Final Cut Studio スーパーリファレンス」よりも
順を追って学びやすい構成になっていると思います。
「Final Cut Studio」を一通り使いながら作業の流れを覚えるには
「Final Cut Pro 実践講座」の方がお薦めだと思います。
こちらの「スーパーリファレンス」は「Final Cut Pro 実践講座」で
一通りの使い方を覚えた上で、諸機能の確認の際に参考になります。