2ndアルバム"All Is Violent, All Is Bright"に続く、3rdアルバム"Far From Refuge"。今作では、2ndアルバムで見せたダイナミックなライヴ演奏をさらに強調し、エレクトロニクスやキーボードなど、トリオでの演奏を装飾する要素を絞り込み、ミニマルな仕上がりになった。黙示録的な世界観に裏打ちされた、ダークな楽曲と、生演奏による、野蛮なまでのダイナミズム、アイルランド人らしい叙情的なメロディーの要素が醸し出す、聖なるリリシズムの対比と融合は、初期Mogwaiを彷彿とさせる。また、彼らはポストロックの文脈で語られ、時にシューゲイザー・バンドとしての側面に注目されるにも関わらず、メタルを聴いて育ち、現在でも、初期Led Zeppelin、AC/DC、Pink Floydがお気に入りという変わった側面を持ち、"Far From Refuge"は、ハード・ロック/ヘヴィー・ロックのファンにも大いに訴えかける、「ロック」な要素を、昨今のポストロック・バンドに比して、多く持っている点でユニークだ。
アーティストについて
野蛮なるダイナミズムと聖なるリリシズムの融合。ポストロック界に現れた、新たなる預言者、ゴッド・イズ・アン・アストロノウト!初期モグワイを彷彿とさせる、圧倒的なダイナミズム!Epic45、65Daysofstatic、Caspianと並ぶ、ポストロック新世代のエース候補! アイルランドのダブリン出身、Torsten (ヴォーカル、ギター、キーボード)とNiels (ベース、ギター)のKinsella兄弟によって、2002年に結成された。2003年初頭には、彼ら自身のレーベル、Revive Recordsからデビュー・アルバム"The End Of The Beginning"をリリース。2004年には、アイルランドの有名なジャズ・ドラマーで、U2のLarry Mullen Jr.を含め、数々のドラマーにレッスンをしてきた、Johnny Wadhamの教え子、Lloyd Hanney (ドラムス、シンセ)が加入し、3人編成となった。2005年にリリースされた、2ndアルバム"All Is Violent, All Is Bright"では、比較的エレクトロニック志向の強かったデビュー・アルバムから変化し、幼少期から鍛えた演奏能力を見せる、ダイナミックなライヴ・サウンドが導入され、ポストロック~シューゲイザーの傑作となった。2006年に入ると、バンドは、初めてのEP、"A Moment Of Stillness"をリリースし、アンビエントな側面を見せる。また、イギリスのレーベル、Rocket Girlが、2ndアルバム"All Is Violent, All Is Bright"と1st EP "A Moment Of Stillness"の両方をライセンス・リリースし、ゴッド・イズ・アン・アストロノウトのサウンドは、ヨーロッパそして世界へと渡ることになった。Rocket Girlがライセンス・リリースした2作は、ここ日本でも好評を博し、多くのファンが彼らの音楽を知ることとなった。そして、2007年4月には、3rdアルバムである本作、"Far From Refuge"を、前2作と同様に、彼ら自身のRevive Recordsよりリリース。