まず,楽器の構成がすごい。ギター・ベース・キーボード・ドラムに加わるのは和太鼓・三味線・尺八という日本の伝統楽器。この一見不釣り合いにさえ思えそうな構成は,メンバーの7人によって見事な音楽を作り出している。尺八は主旋律を担ってる場合が多く,歌なしの曲でもきとんとメロディーラインを奏でている。一方の三味線もギターの音に負けず劣らずその存在を印象付けている。「鳳凰」:確か数年前のF1日本グランプリのオープニングにも使われたことがあり,ハードな中にも情緒豊かな旋律が見られる曲である。「飛鳥」:これだけ個性あふれる楽器と共に聞こえる歌声は,けっして楽器の存在に負けていない。間奏の三味線がすばらしい。「雷神」:見事に楽器が融合している。時たまかかる掛け声も心地よい。「三味三昧」:名のとおり三味線が主旋律を奏でている。あるときに叙情的な音を出す楽器がここまで機械的な音を出せるというのも魅力のひとつであろう。「田原坂」:は熊本県民謡である。哀愁漂うギターと共に聞く民謡はまた一味違った世界をのぞかせる。「幻夜」:「夢だけ信じてここまで来たのに失くした時からすべては幻」。曲のほとんどがインストである彼には珍しい歌入りの曲である。ひとつひとつのフレーズが悲しげである。聞かせる歌声にもしんみりする一曲である。「無限」:ひとつひとつの楽器がうまく融合し,いいコラボレーションを作っている。「闘」:笛と太鼓のみである。どちらも機械を通さない生身の音であるから心地よさが伝わってくる。「舞」:前半は少数の楽器での「静」を。後半すべての楽器での「勇」をだしている。これからもこのバンドには要注目である。