『Story Seller』の番外編は、ファンタジーのアンソロジー。平成22年10月に刊行された小説新潮11月号の特別綴込別冊の文庫化されたものだ。おなじみの作家はもちろん、新進作家の作品も良かった。
とても充実したファンタジー小説のアンソロジー。よく読んでいる森見登美彦の作品はもちろんのこと、その他のすでにおなじみの作家だけでなく、この本で初めて読む、新進気鋭の作家たちの作品も、どれも読み応えがあった。
収録されている作品は次のとおり。
・畠中恵 「太郎君、東へ」
・仁木英之 「雷のお届けもの」
・森見登美彦 「四畳半世界放浪記」
・堀川アサコ 「暗いバス」
・遠田潤子 「水鏡の虜」
・紫野貴李 「哭く戦艦」
・石野晶 「スミス氏の箱庭」
・宇月原晴明 「赫夜島」
森見登美彦の作品は、彼の四畳半シリース(?)の原点のような話でファンとしては嬉しいところ。また、宇月原晴明ファンとしては寡作の彼の作品が読めたのも嬉しかった。
名前は知ってはいたが、未読の畠中恵と仁木英之については、なぜ、自分が今まで読まなかったのか分からないぐらい、自分好み。拾い物は、遠田潤子と紫野貴李の作品。まだほとんど作品は出てないみたいだけど、これから期待させる内容だった。