HG・Ex→RGの流れを、10年間の大きな進歩を感じられる傑作キットです。
Exモデル当時は白1色だったスカイグラスパーが、まさか同スケールでより精密なディテールが施され、かつ完璧に色分けされギミックも増えて販売されるとは!
同様に単色成型だったソード・ランチャーストライカーも凄まじい色分けとギミック。
ランチャーの肩部ウイングが折りたためたり、取り外すことなく回転させるだけでソードの刃と峰の向きを変えられたりするのは感動すら覚えます。
「HGとコレクションを使って組み換え遊びのできるストライクを作ろう!」
と改造に挑戦し、挫折した私にとって、このRGがどれだけ救いになったかは文章で表現しきれるものではありません。
こんなに親切なバンダイさんは初めて見ました。
キットはPS・ABS使用のポリレスなので、遊びすぎると各所の関節部分がゆるくなってしまいそうです。
1/144というスケール上の制約もあるのでここは仕方ないでしょう。
とはいえよく考えられたパーツ構成で、磨耗しやすい「ABS-ABS」でかみ合う場所も少なくする工夫がされていると感じました。
対策としてはよく知られていますが、ゆるくなった部分には瞬着をつけて太らせたり、目立たないようにビニールを挟み込むなどすると堅さを取り戻せます。
MGで気になっていた「アグニが大きすぎる」「アンカーシールドがペラペラ」といったバランスの問題も解消され、見事にまとまっていると思います。
また、保持力に不安のあった可動指に代わる「固定持ち手」や、ストライカーを飾っておけるディスプレイパーツまで付属しているのは大変嬉しい配慮ですね。
グラスパーは、キャノピーの開閉やビーム砲の可動まで再現されています。
ライフル・シールド懸架用ジョイントもあるのでエール装備もバッチリです。
重箱の隅ですが、設定等について気になる部分。
アグニ後端およびソードパックのバッテリー形状が違うのは、デザイナーが違うのか解釈を変えたのか。設定上は同一規格のはずなので、ここはちょっと統一して欲しかったかも。
シュベルトゲベールは、グラスパー装着時に柄とナックルガードの間に翼を挟む形になるので、カガリの「戦艦斬り」が完全には再現できません。一度取り外す必要があるかと。
15歳以上が対象というだけあって小さいパーツが多く時間がかかり、万人にオススメできるキットではありませんが
ストライクファンの方々には是非手に取って頂きたいです。
追記です。
キットの固定持ち手に対してビームライフルのピンが太く、持たせることが出来ませんでした。
ピンを削って細くするか穴を広げなければなりませんが難しいと思いますので、いっそビームライフルはピンを接着・固定して可動指の手に持たせるのが楽です。
逆にソード・ランチャーのピンは可動指に対して細すぎるためスカスカになってしまいます。
固定持ち手はソード・ランチャー用、可動指はエール用と割り切って使いましょう。
また成型色も異なります。(ストライク本体の手は暗灰色・固定持ち手は黒)