今井雅人さんの名前が前面に出ていますが、実際は平野正成さんという方を中心にして書かれたようです。しかし、本書は巷にあふれる名前貸しのような本とは違い、とても良い本です。
システムトレードの基本的考え方から骨太に説明して、実際のシステム構築まで網羅しています。冗長にさえ感じてしまう基本概念の説明ですが、好感がもてます。筆者のまえがきにもありますが、その自負のほどが伝わってきます。読んでいて感じる疑問をすぐに問題提起して話を進めていくことも多く、単なるノウハウの紹介ではなく思考過程が論理的に浮き上がってくるので読みやすいです。
ただ、後半はその良さが半減、紙面の関係上か、基本ルール構築後のフィルターによる改良の思考過程が省略されていること(もちろん最適解や大まかな考え方は紹介されていますが)や日経225先物デイトレード以外はなんとなく走って説明されている感が否めない点などは少し残念に感じました。前半部分のいきおいで重複を覚悟して最後まで書きあげてあったら、もっと良かったと思います。
とにもかくにも、この内容で2800円はお買い得だと思います。