独創的な分析技法
「推定」出来高の形状パターンから為替相場の特徴を探る
マーケットプロファイルは、トレードの本場、米シカゴで開発されたテクニカル分析手法である。その形状パターンから、価格に潜む市場参加者の性格と動向を明らかにするものだ。
描画方法はいたって簡単。時間帯を30分ごとに区切り、それぞれにA、B、C~のアルファベットを割り振る。そして、各時間帯に付けた高値と安値の間を、割り振ったアルファベットで記入し、一定の間隔(例えば1日単位)でまとめるだけだ。
この技法は、もともと先物取引所で、スキャルピングやデイトレードなど、短期売買をするフロアトレーダーのために開発された。しかし、本書ではあえて、FX(外国為替証拠金)市場の分析を中心に紹介している。
国際決済銀行(BIS)によると、世界の為替取引は2010年現在、1日4兆ドル(約340億円)といわれる。もちろん、世界一の巨大市場だ。
ただし、その中心は「インターバンク」と呼ばれる相対取引のネットワークであり、株式や先物のように「取引所」ではない。そのため、取引所が私たちに提供する重要なデータである「出来高」が、FXには存在しないのだ。
出来高は、一般のトレーダーには無視されがちな情報である。しかし、市場参加者が本能的に考えている「節目」と「勢い」を示唆してくれる貴重なデータだ。値動きと絡めて分析することで、さまざまな売買アイデアを提供してくれる大切な手がかりとなる。それが、FXにはないわけだ。
ところが、マーケットプロファイルなら「どの価格に出来高があるか(ないか)」、その形状から一目で分かる。しかも、相場のモメンタム(勢い)やトレンドがつかめ、その後の展開を予測し、対策を立てることもできるのだ。
本書では、マーケットプロファイルの作り方から、基本用語、パターン、応用分析まで紹介している。また、2002年に発刊された『マーケットプロファイル』の改訂版としての性格も持つため、株式や日経225先物にも応用できるよう、一般的な分析技法や短期売買(デイトレード)についても掲載した。
本書から相場分析にマーケットプロファイルを利用することの優位性を見つけていただき、これからのトレードに役立ててもらたい。
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