長いファン、特に昔の曲が好みの方には、ここ最近の作品に曲調の変化が感じられるかもしれません。わたしも、その1人ですが、しかし、実際聴いてみると、スガがどのような音楽から影響を受けてきたかが、これまでのどの作品よりも、はっきりと分かる作品に仕上がっています。12曲目、『宇宙』のピアノのイントロが流れたとき、英語の歌詞が黒人の声で来るんじゃないかと錯覚してしまいました。
本作は、どの曲もクオリティが非常に高く、歌詞も、余裕をもって遊んでいる印象を受けます。アルバムとしての一体感も強いので、聴くときは、ぜひ一曲目から順にどうぞ。本アルバムは、スガ自身がやりたかった音楽の集大成的作品ではないでしょうか。もっとも、集大成的作品とはいっても、この作品が好きでなければスガのファンではない、とかいった類ものではないと思います。
確かに、以前の曲が好きな方には違和感があるかもしれませんが、逆にこの作品を先に聴いて、それから他の作品(例えば、『4FLUSHER』)を続けて聴いてみると意外に違和感がなく、この作品もやっぱりスガの音楽なのだと実感できます。時代が変われば、曲も変わるし、どの時代の曲を愛するのでも、それは個人の好みでいいのではないでしょうか。