今日(2011/5/12)、書店に平積みになっているのをみて、早速購入、読了しました。
早くから原発震災について警鐘を鳴らしてきた広瀬氏が、今回の福島原発事故の真相とともに、浜岡原発をはじめとする全国の原発がいかに危険な状況に置かれているかを、平明な言葉づかいで、語りかけるように、わかりやすく説いてくれます。
恐怖感から、感情的に原発を批判・否定するのではなく、理性的・合理的な判断から、原子力発電という方式がもはや時代にそぐわないこと、合理的根拠を失っていることを、すんなり理解することができました。
すでにあちこちで言われるようになりましたが、今、全ての原発を止めても、水力・火力等で日本の電力は十分賄えること、電力自由化や発送電の分離、クリーンかつ高効率な天然ガス火力発電の利用など、具体的な代替案も提示されており、説得力があります。
氏は最後にこう述べておられます。
「私たちは、原発と生きる不安で暗鬱な社会を、これからも選択しますか?
それより、もっと楽に生きられる時代に向けて、心身ともに解放された生活を、共にもとめませんか?
停電も、放射能の危険性もない生活は、とても簡単なことだと、首をかけてみなさんにお約束します。」
本書を一読して、氏のおっしゃる「心身ともに解放された生活」が「とても簡単なこと」であることに確信がもてました。
現状のマスコミ報道だけでは、今ひとつ納得感がない方、一読をお勧めします。
追記:現在、原発震災について様々な議論があり、情報が飛び交っています。それらが、客観的な事実に基づくものであるかどうかを判断するのはもちろんのことですが、加えて、その根底に「良心」が深く根付いているかどうかを、専門家でない私たちはよく見極めなければならないと思います。そうした意味で、著者の広瀬氏の言説には、常に国民の目線に立った、誠実さと良心を深く感じます。