セカンドシーズン最終話、隣の世界からウイリアム・ベルの犠牲により帰還を果たせたと安堵したのもつかの間、巧妙な敵の罠に落ち、「もうひとつの世界」にひとり取り残されてしまったオリビア・ダナム。と同時に、元の世界に戻ったのは赤毛のオリビアであった。タイプライターの部屋で明かされる衝撃の事実で幕を下ろした続きからサード・シーズンは開幕する。
早くも3シーズン目。嬉しいことに本国ではフルシーズン(シーズン6)までの制作が決定したようだ。1話完結ながら連続ものの要素、謎解きの面白さ、張られた伏線、たとえばシーズン1の琥珀色のガスの正体が第2話で明かされている。こういうシリーズは本国でもシーズンの長期化による視聴率の低下、継続の再検討、打ち切りなどシーズン3あたりが一番困難だと聞く。
その点、ダナム捜査官のはかなげだけど強く逞しい女性像とピーターとウォルター親子の確執と深い愛情
、そして彼らを繋ぐ絆。それらはどのような事件も困難も解決に導く。
マルチ・バースの世界では、同じ様でも少しずつズレのある世界。世界貿易センタービル、オペラハウス、マッシブ・ダイナミック、ウイリアム・ベル。
少しずつベールは上がっていくが、その向こうに新たなベールがかかっている。我らのオリビア・ダナムは
あちらの世界でどう戦っていくのか?入れ替わったボリビアとピーターの関係。ベルの遺言を託されたウォルターはどうするべきなのか?
このシリーズの白眉な点は、私見だがSFというカテゴリーの中でラブ・ロマンスが実に見事に展開しているところではないかと思う。アイデンティティー・クライシスにより混乱と困惑するオリビア。ピーターという人物が彼女にとって如何なる存在か?それを知っているのはオリビア・ダナムと番組の視聴者である私たち。(ある意味監視人か(笑))
知的好奇心と時折の脱力、あちらとこちらの静かなる戦いの火ぶたは既に何年も前から切って落とされている。あの1985年、一歩一歩確信に近づいている。
わたしは、ウォルター・ネイトより素っ頓狂な博士の方が好きですね。
キャストのみなさんはあっちとこっちの演じ分けが大変でしょうね。それにしてもチャーリーは何とも不思議なレギュラー継続ですね。
ぜひ、みなさん一緒に見ましょう。