前作から約2年ぶりのアルバム。
であると、同時にドラゴンアッシュをスターダムへ押し上げた「Viva la revolution」から10年が過ぎて出されたアルバムでもある。
今回は近年押し上げてきたラテンやサンバの要素を軸に彼らが3rdや4Thで展開してきたミクスチャーロックやラウドロック的な展開やギターサウンドが聴かれる。
特に7曲目のミクスチャーなどはその典型ともいえるような楽曲だ。
一方で、6曲目のベルベット・タッチのように1st、2NDで展開していたようなオーセンティックなオルタナティブ・ロックを機軸にした曲もあり多様性やふり幅も大きい。
8曲目の繋がりSUNSETなどは歌詞やサウンドからしても現在のドラゴンアッシュによる「陽はまた昇り繰り返す」と言ってもいいだろう。
近年はダイレクトに聴き手に直結しない歌詞が多かった中で、詩だけで聴き手の心を掴む楽曲だと個人的には思う。
そして、このアルバムは13曲目の運命共同体で終わりを迎える。
この楽曲も繋がりSUNSETと同じ位相に近い楽曲である。言うなれば現在のドラゴンアッシュによる「Viva la revolution」という感じである。
多彩な打楽器やリズムが複合的に融合しながら、みんなでシンガロングできるようなメロディが響く楽曲である。
そして、今回からドラゴンアッシュのアルバムでは恒例だったシークレットトラックがなくなった。
少し残念ではあるが、新しい自分たちを迎える上で必要な変化だったのかもしれない。
少し余談になるが
思えば、彼らも10代でデビューしてから早10年以上が経ち、30代になった。
かつてのオルタナティブ、AIRJAM、ラウドロックブームの時代を乗り越え最前線でやっているのは、あれほど多くのロックバンドが居た中では解散せずにやっているのはトライセラトップス、ブラフマン、くるり、ドラゴンアッシュとほぼ数えるぐらいになってしまった。
この時代に多感な10代を送った世代としては隔世の感があるが、10年前と変わらず、今もフレッシュに聴き手に音楽を届けようとする彼らに励まされる。
日本の音楽を変えようと躍起になっていた者も居れば、安心な僕らは旅に出ればいいと無気力さを謳歌していた者も居る。
もう多くの者や心が高揚していた時代は去ってしまったが、VIVA la revolutionという言葉ではなくFREEDOMという言葉で新しい10年を迎えようとする彼らの姿勢に10年前の子どもだった自分と同じように今の自分もまた感動させてもらった。