毎巻、充実した内容です。そんなの厚くないのに中身の濃い1冊です。
9巻ではいよいよスペイン編が本格的に始動!
カイトはついに国王フェリッペ2世に謁見します。カイトの緊迫感が如実に伝わってきます。
そんな中にあってもフェリッペ2世を観察し、自分の身を守るために気を引き締め、あれこれ策を講じるカイトの思考の柔軟性などその成長には驚くべきところを感じます。
カイトのやりとりの場面は目が離せません。読み手までも緊張させます。
また、史実を織り交ぜながら、実在だった歴史上の大物人物が多く登場することで読者の興味をそそります。カイトの観察の目を通してその人物像を思い駆りながら読むのも楽しみの一つです。
ビンセンテのカイトへの執着?とカイトのビンセンテとは距離を置こうとするその思い入れの差が今後どうなるのか、ジェフリーはどう動いてくるのかなど、興味は9巻目にしても尽きるところがありません。
今回の挿絵がないことは残念です。あとがきにもこのことには触れてません。次巻での復活を願ってます。