この本では、異常性欲者による連続殺人についての記述が主です。
プロファイリングの過程、殺人者の家庭・生育環境、殺人者への接し方など
は大変興味深いです。当然、面白いという意味ではなく、どういった人間
(特に男性)がなぜ犯罪に取り込まれるのか(という表現がピッタリだと思います)、そして狂気がどういう人間に向かうのかという事に関して、論理的に、淡々とした筆致で論じてあります。
これを初めて読んだのはもう10年も前なのですが、その10年の間に日本でも似たようなおぞましい事件が多発してしまいました。読後には、こういった犯罪者に対する見方が変わってくると思います。いかに犯罪者を作り上げないか。ひとえに家庭と社会、つまり私たち自身にかかってるんだと痛感しました。