おそらく渋谷系・新世代の中で、capsuleと並んでポップの何たるかを示してくれたのは、このPlus-Tech Squeeze Boxくらいです。capsuleがかなり市民権を得たのに対して、彼らがあまり知られていないのは、本当にもったいないです。彼らの音は、capsuleに比べると、もう少しロック色が強いというか、パンキッシュな香りがして、でもポップの純度は、初期のcapsule以上かもしれないというほどキャッチーでもあります。イギリスでは、あのジョン・ピールにも絶賛されたというのは、伊達ではありません。
僕としては、大阪発フューチャーポップのEeLともはちゃめちゃさとエレクトロ全開いう点では、類似性を感じます。2000年頭にこのような渋谷系の影響を感じさせつつも、ただの真似ではなく、新たなあっけらかんとした明るさを持った音楽が連続して出てきたことは、とてもおもしろいなと思いました。ただcapsuleにしても、最近はもっとダンス/ディスコを意識した音になってきたし、Plus-Tech Squeeze Boxも音沙汰ないし、核にポップスの魔法みたいなものが感じられたこのシーンが今ひとつ盛り上がらないままにあるのは、ちょっと残念な気がします。