おとぎ話1年3ヶ月ぶりのニュー・アルバム「FAIRYTALE」。
このアルバムは今までのアルバムとはベクトルが違い、ほぼコンセプト・アルバムに近い作りになっている。
前作までの子供でも口ずさめるようなメロディやシンプルで素朴なサウンドはそのままに、
より雰囲気や空気感を統一させ、非常にファンシーなアルバムとして仕上げたのがこの「FAIRYTALE」だと思う。タイトルに偽りなし。
前作までは「○○っぽい」という形容も出来たといえば出来たと思うのだが、今作に至っては完全に「おとぎ話っぽい」としか形容出来ないような
つまりはオリジナリティを確立したアルバムとして鳴っている。というのが個人的に大きく感じた部分であった。
だから雑多な部分や毒の部分を出来るだけ排除して、素直さや純粋さだけに焦点を絞ったソングライティングをしてるのも大きな特徴だと思う。
そうやって出来た楽曲たちは、それはもうキラキラしていて甘酸っぱい曲ばかり。
純粋な気持ちを真っ直ぐに歌ったポップ・ソングがアルバムの殆どを占めている。
そのあまりの純粋さに圧倒される。
子供たちに聴かせてあげたい!と思うような楽曲がとても多い。大人だけで楽しむにはもったいないと思える音楽。
中でも「WHITE SONG」「I LIKE SPORTS」「ハートのうた」あたりはメロディの磨かれっぷりにハッとさせられる。詞の内容も良い。
一番グッと来たのは3曲目の「妖精」。実質的にタイトルチューンにするだけのことはある、確かな名曲だと思う。
ざらついた感触の楽曲はなく、オルタナっぽさも多少薄まっているのだが、一つのコンセプト・アルバムとしては上質の出来だと思う。
音楽愛の詰まった、ある意味音楽へのラブレターのようにも思える、まばゆいアルバム。