私はこのエドラス編を通して、ずっと抱いていた疑問が解明されるものだと思っていた。
それは、「この漫画における魔力とは一体どのようなものなのか?」ということだ。エドラスの魔力は有限だというが、アースランドにしても一体どこから魔力が湧いて来るのか、魔法使いはどのようにして魔力を体得するのか。そのプロセスが判らないし、アースランドでは魔法は普通に売り買いされているという設定が余計に疑問を複雑にしている。
エドラス編では、話の筋からいってもこれらの疑問に対する明確な回答があるものだとばかり思っていた。しかしどうやらそれは期待出来そうも無い。
今巻ではドラゴンスレイヤーの3人が協力してドロマ・アニムなる敵と戦うシーンがあるが、敵は最後の最後までほとんどダメージを負っていないにもかかわらず、主人公の必殺技でいきなりやられてしまうのには肩透かしを喰らった。それに、一番気合を入れなければならないはずのドロマ・アニム撃破シーンの見開きがあまりにもしょぼい。3人で協力して倒したという感じを出したかったのだろうが、構図や効果をもっとよく考えた方がいい。
それにしても、エドラス編は(エドラス編に限らないが)設定の作り込みの甘さが際立っていた。
作者自身が「いきあたりばったりで描いている」と言っているから仕方ないかもしれないが、ファンタジー漫画を描く難しさをもう少し意識したほうがいい。