エクセルは非常に多機能で便利でよく考えられたソフトウェアであるが、本格的
な業務に使おうとすると、扱いデータが大量であったり、あちこちに分散していた
り、フォーマットが異なっていたり、他人のシートに思わぬ数式が埋め込まれてい
たりと数々の乗り越えるべき壁があるもの。
これらの課題を乗り越えるやり方は効率的な方法を知っているのと知らないのと
では100倍くらい効率が変わってくることも少ないので、実戦的なテクニックを
知っておくというのはまさに「身を助く」ことにつながる。
本書は基本的な操作、テクニック、関数の解説などは他書に任せて一定レベル以
上のテクニックを詳細に解説している。その人の課題の種類にもよるが、身につけ
ておくと劇的に効率性が変わってくると思われるようなこともたくさん書かれてい
る。
もちろん、ここに書かれているテクニックは本書の専売特許というわけではない。
事典的な解説書やエクセルのテクニックをあつかったネット上のウェブサイトで
もここに書かれているようなテクニックはたいがい紹介されている。
本書のメリットは基本的な事項は全て省略されているし、効果的で便利なテクニック
が一冊の本にまとめられているので、一定レベルの知識を持つ人にとっては効率
よく新しい知識を身につけられること。解説も十分詳しく、エクセルの上位バージョン
でしか使えないような機能は最小限にしか扱われていないのも良心的。
本の値段がちょっと高いのが気になるけどね。
本書のレビューとは関係ないが、データ処理の部分についてこれ以上の効率を追求
しようとするなら、エクセルと一緒にアクセス(とVBA)を検討するのも一策だ。