アーサー王の伝説を、ドイツ産パワーメタルのバンドがその音楽で描きました。
ジャーマンメタルには、しかもこういう趣向のコンセプトアルバムには、1のようなイントロは欠かせません。歌詞カード(ストーリー付き)を手にしてゾクゾクしながら待っていると、期待どおりの2でかましてくれました。続く3もスピード・パワーメタルバンドらしい勇ましい曲で、心をつかんで離さない展開。(ただし3は、日本人の耳で聞くと「えくすかりぶー」と聞こえてしまうので、そこは英語で聞いたフリをしましょう。)
んー、となるのはこれから。コンセプト作のため、しょうがないのでしょうか。このあとはスロー〜ミドルの曲が連打されます。べつに、速い曲だけあればいい、というのではありませんが、5曲連発されるとやや気持ちがよそへ向いてしまいそう。
そして満を持しての9曲目、さらに10曲目でもドコドコ速いヤツをキメてくれて、ようやく持ち直しました。その後は、11曲目はコーラスのうしろでキーボードがいい仕事をするバラード、そして12曲目もしっとりで本編終了でした。
総じて言えば、ボーカルのダミ声を除けば、リフもコーラスも親しみやすい、とてもいいバンドだしいいアルバムだと思います。日本での人気はイマイチみたいだけど、でもこの路線を死守して欲しいです。2回ほど聞くことのできるボーカルの素の声は、個人的には好きなんだけど、もっと登場機会を増やしてもいいんじゃないでしょうか?