技巧派ギタリスト、トニー・マカパインの7作目のアルバム。
クラシカルなメタルギターアルバムの傑作を生み出してきた天才マカパインだったが、新たな方向性の模索とともにメタルファンの心もしだいに離れ始めた頃、1994年のアルバム「PREMONISION」にて原点回帰ともいうべきテクニカルかつ流麗なクラシカルサウンドを取り戻した。それに続くのが本作である。
メロディアスな旋律はそのままに、よりメタリックなパワフルさも加わっているが、曲によっては、後に開花するプログレ的アプローチの萌芽が時折垣間見える。
前作のような伝統的なクラシカルさは薄らいだが、そこにシンセなどの使用も含めてモダンさを加味したアレンジで、メタル、ジャズ、クラシック、フュージョンと、アルバム全体としての多様な質感が混在している。複雑な味のある好作だ。