初めての人でも問答無用で納得させる分かりやすさ、そしてノリやすさを持ち合わせているという点により、
人には名作の1stを勧めても、ある程度聴き慣れたファンやライブ(DVD)経験者なんかは
おそらく本作を最高傑作と思っているんじゃないでしょうか。ギターもずいぶん実験的にいろいろな
表現を展開していて、その多彩さも高評価できるアルバムだと思います。
個人的にはVocalとBass。
ザックのラップの冴えは際立っているし、トムの変態ギターが
好き勝手やってる(笑)横でティムのベースが図太くうねっていて、
凄まじい存在感を放っています。てめぇが主旋律やってんのか!?と思ってしまいますね。
だれかがティムは休符を奏でることができるベーシストだとおっしゃっていましたが、同感です。
このファンキーなベースラインは、言うなればジャズっぽい。粋だと思います。
そして気づけばドラムまで、派手で無いくせに泣けるくらい絶妙なリズム・ワークを
こなしてくれてて悶絶。時折「下手だ」ということばを聞きますが、仮にそうであったとしても、
もはや彼のプレイ以外には認められません。PVの話ですが、後ろ向きの演奏とか最高です。
いわゆるラップコア、ラップメタルというのはやはり衰退化の傾向があるように感じますが、
というよりもミクスチャーという手法が一般化し、あえてジャンルに括る必要がなくなった
のだと思いますが、彼らは残ってますね。
そのとき流行っている「ジャンル」に頼ったのでなく、自身が追求する音にこだわった結果でしょう。
社会的な活動はともかく、音づくりの姿勢に関してはずっと信頼を置ける数少ないバンドのひとつといって間違いないです。
お勧めのトラックは"Tire Me"
前のめりで焦燥感をあおる激しい曲です。イントロのベースからタダゴトではありません。必聴!