このレコードは昔、れっきとした日本盤LPが発売されていたのに、このCD隆盛時代に至っても日本では未発売、それどころかヨーロッパの一部でしかCD化されていない。しかも音質イマイチ、ジャケはカラーコピーなみ、という代物である。
もっとも、ジャン-ジャック・バーネルはコアなパンクロックフリークにしか名が通っていないと思うし、この初ソロアルバムも当時のストラングラーズ人気あればこそ、と思うので、CDになっただけでも有り難いと考えなくてはいけないのかも知れない。
内容は実験的で、どこを楽しんで聴いたらいいのか分からないような難解な作風。パリのポンピドーセンターを背にポーズをとったジャン-ジャックの立ち姿のジャケ写や、「ユーロマンカメス」とのタイトルからも分かるように、サウンドは汎ヨーロッパ的なものを少なからず目指しているが、中途半端の感も否めない。
個人的な趣味の話で申し訳ないが、私はジョン・パンターがプロデュースした時代のJAPANや、イーノとやってた頃のD・ボウイの汎ヨーロッパ的な音作りが好きなので、このCDよりは「巌窟王O.S.T.」のジャン-ジャックをお薦めしたい。