.NETについて書かれた書籍はいくつか存在しますが、著者Don BoxがMicrosoftのアーキテクトというだけあってこの著者にしか書けないCLR内部についての情報が得られる貴重な書籍です。
「プログラミング.NET Framework」がCLRの機能を網羅的に説明しているのに対して、この本はCLRのアドバンストな内容について深く説明しています。それなりに難しいので、「プログラミング.NET Framework」を読んでからこの本を読むと良いと思います。特に面白いのは、6章メソッドと7章メソッド(上級編)あたりでしょうか。
全体を通して、内容は本当にすばらしいのですが、説明が良くないのか訳が良くないのか、読みにくいです。また、機能を一通り網羅したかったのか、この本を読む方なら当然知っているような初歩的な内容にも一部踏み込んでいるため質を落としている部分があります。どうせなら一貫して、説明したいコアな部分のみトピック的に説明して欲しかったところです。
この本の用途は、一通り読んで知識をつけるための”読み物”ですね。普段手元に置いて技術のベースとするのは「プログラミング.NET Framework」の方だと思います。