私はこのアルバム以前のStyxの作品は聞いておらず、あまり差し出た事
は言うことはできない。しかし、Styxとは切っても切り離せない存在と
なってしまったTommy Shawが加入し、「Cornerstone」「The Grand
Illusion」といった派手めな作品を発表して名を挙げる以前、脇役John
Curulewski(Gtr.、Key.)在籍時のStyxの持ち味は十分味わうことが出来
る(Curulewskiはこのアルバムを最後に、個人的な理由からバンドを離脱
し、その後1984年に死去している)。
曲調は割りとストレートなロックンロールが主体なのだが、それだけに
留まらず、シンセを導入したため、シンフォニックな音も楽しめる。特に
2.、3.、4.はシンフォニック・ロックとしても中々すばらしい。CDで
聞いてしまうとアルバム全体を通じて起伏が余りなく、単調に見えてしま
うのだが、LPレコードでは、キーボードを前面に出したA面(1.
~4.)、ギター・オリエンテッドなB面(5.~8.)と変化が付けら
れているのが分かる。シンセの音色に変化が全くないため、物足りなく感
じられる点もあるが、買って損はない一枚。