アメリカの作曲家ジョージ・フレドリック・マッケイ(1899-1970)による1935年作の管弦楽曲。世界初録音とのこと。日本語帯付きはこちら
マッケイ:エポック~アメリカン・ダンス・シンフォニー。
収録内容は以下の通り。
マッケイ:エポック〜アメリカン・ダンス・シンフォニー 62:52
1.象徴の肖像 14:16
2.田園曲 15:28
3.西方へ! 18:49
4.機械世代のブルース 13:47
ケンタッキー大学女声合唱団(2),ケンタッキー大学交響楽団
指揮:ジョン・ナルドリリョ 2007年2月録音
70年以上も忘れられていた曲だそうですが、一聴して思ったのは忘れられても仕方が無いかな、という事。
第3楽章までの牧歌的な民謡調メロディーは正直なところそれ程面白いとは思いませんでした。聴き込めばいろいろと聴こえてくるのかもしれませんが…。第2楽章の歌詞を伴わない女声コーラスは素敵だし、オケが奏でるメロディーも何も考えずに聴いている分には素敵だと思うけど、ただそれだけのような気がします。一転、曲調がガラッと変わる第4楽章では都会の喧騒を描写しているようで、街中に溢れるジャズやラグも表現し、銃声もあちらこちらで鳴り響く。第4楽章はかなり意欲的な音楽と思います。
「機械世代のブルース」なんて書かれると、ほぼ同時期のチャップリン「モダン・タイムス」(1936)と比較してしまいますが、あの映画に見られる当時の資本主義社会への痛烈な皮肉・大いなる人間賛歌というレベルには到達しているようには感じませんでした。そういう事は目指していなかったのかも。作曲当時のアメリカを描写した音楽、という事でしょうか。
1930年代の曲とは言え、耳触りは良いのでアヴァンギャルドな音楽は無理という方でも問題無く聴けるのではないでしょうか。評価し難い曲ですが、星3つ。