1982年リリースの名作、好セールスを記録したブラックシーとその後のツアーでの消耗からか、これまでの作品になかった枯れた雰囲気が全体に漂っている作品で、これまであまり前面に出てこなかったアコギが目立つ曲が入っているなど内省的な面が現れている。(次作でさらに顕著になる。)内容はアナログ2枚組でこのアルバムのために多くの曲が作られた。曲の質は高く、アルバムから落ちてシングルB面に採用された「ティッシュタイガーズ」「パンチアンドジュディ」「ブレームウエザー」などは「これもアルバムから外れるのか」と驚きを感じるほど出来の良い曲である。アルバムの楽曲は多彩で、当時はやっていたアフリカ音楽やネオアコ風があったり、「オールオブサドン」のようなバラードや攻撃的な「ノーサングズ」「ボールアンドチェイン」など飽きが来ない配列になっている。シングルになった「センシズワーキングオーバータイム」がトップ10に入るヒットになり、2枚組のアルバムのセールスにもつながったが、このヒットがアンディの精神や肉体の疲れをさらに深刻にしてしまい、ツアー中に倒れてしまい、その後のツアーはキャンセルされてしまい、勢いが失速してしまう。もしあのままアンディが持ちこたえていたらどうなっていたのだろう?ひょっとしたらU2やポリスのような立場になっていた可能性があったのかもしれないが、その後のビートルズ風ポップな作曲を考えると失速してよかったのかもしれない。PVを見るとこのころのメンバーはかっこよかったと思う。